肘鉄を食らわす男

最近、朝の通勤時に電車に座る技術を多くの方に真似され(?)、ほとんど座れない状態で通勤している。あと一人降りたら座れる、というところまで行くのだが、残念ながら4人がけボックスシート×2の8名のうち、京都で降りるのは最大でも3名くらいだ。私の立ち位置は、4番手くらいが多い。前は、2番手くらいだったんだが。

 

まあ、そんな他愛も無い話は良いとして、立つ場合は出入り口の直近が良い。お客さんが流れ込んできても、そのポイントはいわば澱み点(流体力学で言うところの、流速ゼロのところ)なので、もみくちゃにされることがあまりない。今日も、その”澱み点”で立っており、途中の高槻でいつものごとく多数乗り込んできたが大丈夫だった。が、最後に乗り込んできた60歳が近いと思しき男が、何とか体を押し込もうと、あろうことか肩から肘を直近のお客さんに激突させてきたのだ。そのお客さん、50歳過ぎの男性であるが、すごい血相で痛がっていた。そんなこともしらずに男はまたもや体を捩らせていく始末。しまいには男性客がいらだったのか、仕返しをしていたような。すると更に男が力を入れる状態。その間、会話は一切無かったが、近くで見ていてそのバトルは強烈だった。第三者からみると、60歳近い男が、明らかにやりすぎ。その男の風貌は、”さえないオヤジ”という印象。勤め人のようだが、あまり一緒に仕事はしたくない感じの人。

大阪駅に着き、肘鉄を食らわされた男性客を車内に残し、肘鉄男はまたもや人を押しのけるようにしてエスカレーターを降りていったのであった。その男と私は至近距離で乗車していたのだが、彼がエスカレーターを降りたとき、私はまだエスカレーターに乗ってすぐの状態だった。

 

朝から、嫌な人に出くわされたものだ。