米子への出張。お昼に着けば良いが、自宅をかなり早めに出て、途中鳥取県の若桜鉄道に寄り道。ここは元々国鉄の赤字ローカル線で廃止対象となっていたが、地元が第三セクターを設立して今に生きながらえている。経営は苦しいようだが、平成20年にここに搬入されたこのC12の体験運転などの催しで注目されつつある。
なんと、空気圧縮機を積み込んで高圧空気を作り、それをシリンダーに送り込むことで動輪を回転させるのだ。本来なら、石炭を炊いて加熱された水蒸気がシリンダーに送られるのだが。熱を発生させずにSLを動かしている稀有な例だ。
そして実際に機関士席に乗車して誰でも動かすことができるというのだから、マニアや子供達に受けないはずがない。
こんな転車台も。これは珍しい。SLを動かすときに実際に使われているものだ。こういう施設は全国でもほとんど残されていないと思う。国鉄若桜線が廃止されていたら、今頃は撤去か埋められて、跡形もなかっただろう。平成20年には、駅舎やこれらの施設は文化庁により登録有形文化財に指定されている。貴重な財産だ。
駅構内も、昭和そのもの。
昔はこれが普通だったかと思う。この鉄道の駅には、あちこちに案山子が置かれている。最初観たときは異様に感じたが、どうやら沿線地域が町おこしのネタとして案山子づくりを前面に出し、イベントをやっているらしい。その成果物がこれらの案山子だそう。
また、バイクネタも。
この路線には、隼駅、という駅がある。最近、スズキのハヤブサライダーが集結するイベントが盛り上がっているらしい。ローカル鉄道、何かと頑張っていて良いですね。
帰りの切符を買ったら、なんと硬券!記念切符でもなんでもなく、普通に売っている。タイムスリップしたみたい。しかも、日付マシーンで打刻し、パンチまで入れてくれた。万事、昭和レトロに徹していて、面白いです。ローカル鉄道は運営が大変だろうけれども、頑張って欲しいものです。
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