サックスの定例レッスン。
6月の課題発表会の演奏曲目は、”黒いオルフェ”。
今日は、アドリブレッスン。テーマに引き続いてアドリブへ突入!
一通り吹き終え、先生からのレクチャーが始まる。
写真・・・こういうコード進行の時、ピアノはこういう動きをしている。サックスでアドリブする際に、例えば青玉(ド→ド→シ)というように近いところで移動するよう考えること。私のアドリブは例えばB7(-9)でドを吹いた後、最後のEmでソに行ってしまうとか、無駄な跳躍をしているらしい。なるほど~。
D7(-9)→Gmの譜例。
D7(-9)のコードトーンは、レ・ファ#・ラ・ド・ミ♭。これをミ♭からの展開形にすると、ミ♭・レ・ファ#・ラ・ド。ルートのレを消してやると、ミ♭・ファ#・ラ・ド。これを下から順に吹いていくとGmでどの音に着地すれば心地よいか?と先生。
Gmの構成音は、ソ・シ♭・レ・ファなので、私の場合深く考えずにソに着地したりする。先生はシ♭に着地(これが譜例)。するとどうだろう、良い感じに聞こえるのだ。最後に収めるときに跳躍せずにとのこと。更に2段目、ラからの展開計にした場合は、D7(-9)がファ#で終わるので、Gmのソに着地。3段目、ドからの場合は、ラで終わるのでGmのシ♭に着地。なるほど、そうやって近いところに収めると格好よく聞こえるんですね。言われてみれば簡単なこと。無理して跳躍する必要は全くないということが良く分かった。
更に続いて・・・
先ほどの、ミ♭・ファ#・ラ・ドというコード。D7(-9)のルート省略パターンのミ♭からの展開形だが、これは言い方を変えると、実はE♭ディミニッシュコードだ!ディミニッシュコードはルートの半音下からのセブンスコードと構成音が同じと覚えていたが、ミ♭はD7の-9だから成るほど、D7(-9)をミ♭から吹けば、E♭dimそのものになるということ。ほ~っ。
ちなみにディミニッシュスケール例は、一番上。これはDdimスケール。全音と半音が交互にあらわれてくる。ルート~3音~5音~7音のインターバルはすべて短3度となっている。
なので、E♭dim=F#dim=Adim=Cdim。構成音が全部同じなのだ。上手い具合にできている。このほか、Gdimパターン、A♭dimパターンの2つしかない。だから覚えるのは早い。
さて、黒いオルフェで現れる二つのコード進行。
A7(-9)~Dm、C7~F△。先生がこの二つについてレクチャー。
A7(-9)は、二段目右に書いてある通り、ラ・ド#・ミ・ソ・シ♭。
このルートを省略すると、ド#・ミ・ソ・シ♭。・・・①
一方、C7(-9)は、三段目の通り、ド・ミ・ソ・シ♭・レ♭。
このルートを省略すると、ミ・ソ・シ♭・レ♭。更にレ♭をド#読み替え展開すると、ド#・ミ・ソ・シ♭。・・・②
おっと、①と②と同じではないか!
C7(-9)はFmにもF△にも移行できるので、このド#・ミ・ソ・シ♭を覚えたら、A7(-9)~Dmにも使えるし、C7~F△にも使えるということ。おっとこれは目からウロコです。ド#・ミ・ソ・シ♭を頭に叩き込んでおけばすごく気持ちに余裕が生まれて、ゆったりとアドリブできるかも。
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