レッスンからいったん帰宅し、風呂を浴びて速攻で今度は東京へ。
京都駅20時発で出張だ。東京での夜勤が22:30~。ある現場に出向き、翌朝、つまり今日の10時に終業。睡眠時間は実質3時間半くらい。
さて、気合を入れて楽器屋街へ(笑)
まずは1店目、渋谷のウィンドブロス。駅前だ。
11時開店とほぼ同時に入店。早速予約していた楽器の試奏を。
'26 CG.conn new wonder silver plated.
初めて吹くので心躍る瞬間!
おっ!これは素晴らしい!吹いた瞬間というか、楽器を手にして構えた瞬間に私の両手にフィットする。私の指を待っていたようなところにキーが配置されている。吹いてみると、全域できれいに音の粒がそろっていて、艶やかであり、かつ枯れた音色もする。吹き方により様々な音色がするが、息のバズはずっと底辺に流れていて心地よい。いつまでも吹いていたい気分だ。音程もほぼ全域で安定していて、最低音から最高音までストレートにつながる。これはいい!買っちゃうか!
う~ん、ちょっと待て。折角、ヴィンテージサックスショップが軒を連ねる界隈。もう少し他のものも試してみてからで遅くはない。
そこで渋谷から新大久保に移動。ここには、私がテナーを購入したお店の東京店がある。
店内には、驚くほど多くのヴィンテージサックスが!
お目当ては、クラムポンS1。写真左から2本目のものだ。この楽器、音が良いらしい。
向かって右が、それ。構えてみると、左手テーブルキーに若干の違和感を覚えた。これは慣れると言われるが、試奏している間、ずっと違和感がぬぐえなかった。いつもの左手小指の動きとは全く異なるアクションだ。音は倍音が豊かなヤマハYSS875を試奏した時のような、”じゅるじゅる"という響きが底辺に流れている良いものだ。ただ、音程に相当注意が必要。今日はチューナー持参だが、無意識に吹いていると半音くらいずれてしまう。まあこれは、トレーニングで解消されるのかもしれないが。
左側は比較のために試奏させてもらったキャノンボールの製品。持った瞬間、重くて”ダメ~”。音はまろやかでいいのだが、何せS1やCONNと比較して重い。
試奏を終え、店員さんと雑談。なかなか商売上手な女性で、ついつい話に乗せられそうになる。大阪店と姉妹店なので何かと融通が利くというところがポイント大だ。しかし、少しお値段が・・・。
音はとてもいいのだが、どうしてもキーアクションがなじまないような気がしてならない。また吹き方にも大分慣れが要りそう。私はテナーメインなので、ソプラノであまり時間を費やしてしまうのはなあ、といろいろ思案しつつお店を後にした。
新大久保には楽器店街があるので、そちらにも足を延ばしてみた。
さすが東京やなあと。需要がある分、品ぞろえが半端ない。しかし、私が狙っているCONNとクラムポンは全くなし。さて、どうするか。
思考が定まらないまま、山手線へ。そのまま京都に帰るのか!いや、どうするんだ!と自問していたが、渋谷に着いたら電車を降りていた!
やって来たのは、ウィンドブロス。さっき吹いてたやつをもう一度吹いてみる。クラムポンの吹き心地ともう一度比較してみたくなって。
お店に入りお願いすると、快く再び試奏室へ。
うん。やはりこちらが良い。じゅるじゅる感(笑)はクラムポンに軍配が上がるが、バズ感、ハスキー感はこちらが上。しかも、やはり楽器を構えたといのフィット感が全く違う。こちは体と一体になる感じ。よし!購入だ!
ということで、もうこうなると腹をくくる。安くない買い物だから、勢いがないとね。
早速、出荷前の最終点検をしてくれた。
また、店頭で支払をすませたので、1万円のポイントももらえた。2年以内で使えるらしいから出張で来たときには使おう。更に5年間調整無償!これは有り難い。東京出張が増えるかも?!
かくして、晴れて自宅に持ち帰ったconn。
夕食後、楽器を手に取り、一人悦に入る。綺麗だ。1926年製とは思えない。世界大恐慌の3年前!いったい、何人もの方がオーナーとなったのか。いろいろ思いを巡らせながら、バーボンを飲む。至福の時間だ。
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