オク入手物を加工

これ、CB450K6のフロントホイール。アメリカから輸入した品物らしいが、オクで結構安値で入手することができた。現車の部品は、オリジナルとして確保しておきたいので、敢えて加工用の部品を探していたところ、以外と早く見つかった。

 

さて、まずはアクスルシャフトを抜かないといけないので、ここを緩めたいのだが、これがびくともしない。バーナーであぶってもだめ、ラスペネしてもダメ。レンチを左手で握って、ハンマーを振るが、ちょっとヘマをしてしまい血豆を作ってしまった。痛て~!

ウチの会社の新入社員は、現場に出る前にまずハンマー振りの練習をしているが、分かる気がする。ヘタすると、自分の手どころか、膝をハンマーで強打してしまう危険もあるし。KY(危険予知)が大事。私の仕事はデスクワークだが、こういう作業を趣味でしていると、怪我をしないようにする秘訣みたいなものを体で覚えるわ~。

 

 

片方を固定するために、Tレンチの柄を突っ込んで、23mmのスパナをハンマーで強打すると、あらら柄が曲がってしまった。これKTCの工具なんだが・・・。

 

そこで、更に強度が高いと思しき、インパクトドライバーの柄を突っ込む。インパクトに耐える材質だろうけど折れたときのことを想定し、ほとんど使わない-の1番を突っ込んでみる。そしてラスペネして数時間経ってから強打すると、緩んだ!!!嬉しい~! とカミさんに言ったら、意味不明と言われ・・・。

 

まあ、いいです。

とにかく緩んだ。緩んだナットのネジ山にはラスペネが浸透していたので、やはりラスペネの効用が大きいのかも?

 

外した部品群。ディスクローター取付けボルトは6本とも錆が無い状態。アメリカで使われていただけあって。これが日本だと雨水が浸入していて大変な状態になっていると思えるが。

 

ギヤボックス群。

こいつがWディスク化のために、ちょっと加工が必要なのだ。

 

左の部品の加工が必要。

 

どういういことかというと、これはスピードギヤを回すための部品。つまりホイールの回転を伝えるためのもの。真中の部品はホイールに固定されており、その回転が、左の部品の上下についている突起に伝わるという仕掛け。

 

しかしWディスク化のためには、真中の部品を外さないといけない。何故なら、ディスク取付け面にこの真中の部品が付いているから。件の突起をカバーするために凹凸があるため、撤去やむなしなのだ。

 

ではどうするか。

 

ホイールには、このように段差が設けられているので、ここにはまりこむようにこの部品を加工すれば、スピードギヤを回転させることができる。CB750KやCB400Fなどの昔のHONDA車のWディスク化の常套手段。

 

純正のWディスク化用オプションパーツもあるようだが、廃盤なのでオクに出ても高価だろうし、自分で加工してしまおう。

 

こいつの不要な部分をマーキングしておく。

マジックで適当にゼブラしておく。現物あわせ、しかも素人工作なので、ここの採寸は極めて適当(笑)。

 

まずは、切断砥石で切り落とす。

盛大な火花を出し続けたため、ご近所さまは心配かも・・・?

大丈夫です。絶対にガソリンに飛び火しないような方向で作業してますから。

 

その後は写真が無いが、バーナーで炙ってハンマーで打撃!

この切り落としていない部分を直角に折り曲げていくわけだ。

しかしこれが意外に大変。アタッチメントのない素人作業、ハンマーで打撃するのは良いが、変形したいところにジャストフィットに打撃が加わらないのだ。

 

 

出ました、ボール盤改め、疑似フライス盤。

このクロススライドバイスを使って、寸法出ししていく。

バーナーであぶったり、ハンマーでえいやっと打撃したため全体に若干反っているので、座面の平滑を出す必要もある。

 

このクロススライドバイスを用いると、精密さは求められないが、手作業ではなかなか難しいところの直角や平滑を出せるので、重宝する。

 

完成!!

 

何回か、現物合わせで加工を繰り返し、遂にジャストヒットした。全くガタはない。爪の部分、もう少し長い方が良かったかもしれないが。錆防止のため、全体を塗装しておいた方が良さそうだ。

 

フライス加工の跡は、反ってしまった部分。

これを手動でやろうと思うと、ちょっと大変。ちょっと粗い加工ではあるが、疑似フライス盤に救われた。

 

完成♪

 

とりあえず、一体モノに組んで保管しておく。

でも、ここにはOリングがあるとおり、異物混入防止の対策が必要だろう。むき出しになっているところから雨水が入り込むと、ベアリングやスピードギヤに悪さするかもしれない。ちょっと考えてみよう。

 

 

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コメント: 4
  • #1

    FLH1984 (日曜日, 24 3月 2013 22:41)

    唖然!凄い!楽しそう!
    マニア通り越して達人だぁー!

  • #2

    まつ (月曜日, 25 3月 2013 12:45)

    FLH1984さん

    いやいや、我流工作の極みですよ。
    ちゃんと治具作って、エッジを一発で決めないといけませんね。ごまかしばかりで、実は自己嫌悪に陥ったりしてます(笑)。

  • #3

    まつ (月曜日, 25 3月 2013 12:46)

    あ、そうそう、FLH1984さん。ヤフーメールに連絡事項を送っておりますので、ご覧下さいませ。

  • #4

    iPhone6 plusケース (日曜日, 10 5月 2015 15:26)

    強化繊維の周囲を光沢のあるメッキフレームで飾る『Deff monCarbone Curve』です。ソフトバンク コマース&サービスは、「SoftBank SELECTION(ソフトバンクセレクション)」ブランドで、のぞき見防止スクリーンを備えたiPhone 6/6 Plus専用フリップケース「EQUAL Privacy」を5月1日に発売する