オイル漏れが・・・
H25.4.13
いけません。両側のフロントフォークからオイル漏れが発生している。ストロークさせるたびにオイルが漏れてくるので、ごまかしがきかない。まあ、そうなるのも時間の問題だろうと、オイルシールを入手していたのでキャリパーを付ける前にオイルシールの交換をすることにした。
我がウサギ小屋、いやガレージにて作業。
オイルを交換してあまり経っていないが、既に黒ずんでいた。フラッシングしたようなものかな。
ボトムケースを抜くのに、インナーパーツを固定しているボルトを緩める。これ、インパクトレンチがあれば、一発で緩む。非常にお手軽。
オイルシールを取り外すために、タイヤレバーを使うととても按配が良い。周囲均等に力をかけてグイグイやると、スポッと簡単にオイルシールがボトムケースから外れる。
キャリパーサポート固定部品の軸にはしっかりとグリスが保持されていた。しっかりメンテナンスされていたのであろう。
ボトムケースの裏側には341という鋳出し刻印と375表記のシールが貼付されている。これは機種コードと呼ばれるもの。部品番号の中3ケタの数字だ。
375はCB500Tの番号だ。では341とは?これはCB750 K2~K5のことだ。つまり、CB750Kの部品がそのまま使われたということだ。部品にこういった機種コードを入れてくれているので、流用などいろいろと楽しめるので大変有難い。
なお、写真のボトムケースは右側のもの。CB500Tはシングルディスクだが、ダブルディスク化が可能なように、左側と鏡面勝手の仕様となっている。何ものかが詰まっている穴は、キャリパーサポートを取り付ける穴だが、シングルディスクのオリジナルでは何も使わない。過去のオーナーがボルトを折れ込ましたか?と思いきや、単なるゴミが詰まっているだけだった(笑)。
少し思案したが、ボトムケースを磨きこむことにした。
錆が大分発生してて、少々みすぼらしいので。まずは300番相当の研磨を文明の利器にて。根が深い錆もあるため、これが大変便利。あっというまに一皮むける。
ビフォー。
ディスクグラインダーで一皮むいた後は、600番のペーパーがなかったため、800番と1000番で研磨する。前の研磨でついた傷と直角に磨き、前の傷が消えたら更に細目で研磨する。私の場合、顔が写りこむような完全な鏡面よりは少々曇りがある方が好みなので、あまり完璧にしない。
途中。ペーパーの細かい傷がついている。
さあ、ここからはバフ研磨だ。電動工具を使うと、作業効率が断然上がる。ピカールを使った手作業とは比べようもない。またピカールよりも磨きが綺麗になる。
日光に映えて、えらい光っているように見えるが、そんなに完璧な鏡面ではない。これくらいで十分だろう。
サランラップをインナーチューブの先端に巻きつけ、サスオイルを垂らしてからオイルシールの新品を取り付ける。新品のリップを傷めないようにするための方法。シールをすこしこじるようにしてスポッと納める。サランラップをすべて取り除くのを忘れずに。
ボトムケースのオイルシール取付け部には取り外すときのタイヤレバーが擦った跡などがついている。これを丸ヤスリで軽くこすり、バリを取り除く。
更に、ペーパーで平滑にしておく。
ここにシリコングリースを塗布しておく。オイルシールをスムースにはめ込むため。また、シールを取り外すときにも都合が良い。
オイルシールプッシャーでオイルシールをボトムケースに打ち込んでいく。数回打ち込むと、固定部に落ち着くので音が変わる。
内部パーツを固定する。これもインパクトで一発。インナーチューブのトップボルトを取り付け、スプリングを圧縮させて内部パーツを抑え込んでおくとこの作業が可能になる。
オイルシールを打ち込み、クリップを取り付けてから、グリースを塗りこんでおいた。雨水が直接オイルシールの上面に溜まってしまうのを防ぐため。水が混入すると、クリップは簡単に錆びてしまうし、オイルの劣化も加速するだろうし。まあ、私は雨の中は走らないが・・・。
完成♪
今日は天気が良くて、本当は少し走りに行きたかった。
来週の平日、少しお休みを頂けたので車検に行くのだが、その準備がようやく整った。フロントフォークが綺麗になり、気持ちもリフレッシュ。近場を走ったところ、良い感じ。ブレーキは全く鳴かないし、コーナリングも大変素直。100km/h出してもW3のような振動は全くない。同じバーチカルツインでもこうも違うか!
さて、車検や如何に?!
コメントをお書きください