朝から作業開始(H25.5.5)
こどもの日。愛知県よりシェアオーナーエビ氏が来京しCB500Tを引き取りと同時に、いじれるところまでいじろうと。そして走りに行こうということで、滋賀県から同じくシェアオーナーH氏のお二方が拙宅ガレージにお越しになることになった。
私は、8時過ぎから準備開始! 必要な部品を準備したり、なんやかんやと。すると、部品箱にいろんなものがあり、まじまじと見ていると時間があっという間に過ぎる。Z用に入手したと思しきロックハート製っぽいオイルクーラーコアを発見。こんなの買った記憶すらない(笑)。
まずは、ハンドルの取り外しから。天気が良くて、良い気持ち。
10:30
なんと、CB500Tの左右ハンドルスイッチのハーネスはパイプハンドルの内部を通されている。W1Sと同じだ。パイプの両エンドにはウェイトも内部で溶接されており、大変手の込んだ作りようだ。
11:00
セパハンは舞洲部品交換会で入手したΦ36mmのもの。0.5mm厚のアルミ板をロールさせて内部にスペーサーとして取付け、インナーチューブのΦ35mmにフィットさせる。ヘッドライトステーも元はZ1に付いていたものでΦ36mm、よって同様にスペーサーをかませておいた。
ハンドルとライトステーのペーパー掛けとバフ研磨をするエビ氏。バフ盤の威力に驚いていた。複数名で作業をすると、はかどるしこういう作業風景が撮影できるので良い。
11:30
エビ氏による、地道な作業の成果物。
300番→600番→800番→バフ。本当に鏡面にするなら1500番までやるのだろうが、そこまでしなくともよかろうということで。でもこの輝き。
ステアリングヘッドベアリングの点検
12:00
点検するつもりはなかったのだが、どうせならということで。
グリースはコテコテ。これでは殆ど潤滑は期待できない状態だろう。
まっ茶色のコテコテグリースをふき取ると、以外や綺麗。上側のレースは大丈夫。
下側も点検。このとき、鋼球がぱらぱらと落下し、ひと騒動。球の数が足りない・・・。いや足りてる・・・。元々足りなかったのか??? PLとSMで鋼球の数が異なっているし。真相は闇のまま、洗浄して組み立て。下側は鋼球の一部に傷が入っているものもあるため、いずれ新品に取り換える必要があるだろう。
鋼球は手もみでグリースまみれしたうえで取り付けて更にその上からグリースをてんこ盛りにする。
13:00
三人がかりでトップブリッジを取り付ける。人手がいると、普段やりにくい作業も大変いい具合に進む。この時点で13:00。さて、今日は走りに行けるのだろうか??
ハンドルスイッチボックスで手こずる。
13:30
さて、スイッチボックスをセパハンに取り付けようと思ったら、はまらない。それはそうだと、漸く気づいた。元々穴あきパイプハンドルの内部に配線を通しているのだから、配線を逃がすところがどこにも無い!!既にセパハンを取り付け、トップブリッジを取り付けているので、もう後戻りはできない。さてどうするか・・・。
14:00
シェアオーナーの皆様。事後告知になりますが、オリジナル部品を加工してしまいました。配線を逃がすためにスイッチボックスの一部を切削加工しました。
約Φ9mmの逃がし穴。丁度凹凸があるところへの穴あけだったので面倒だが、センタードリル・4mm・7mm・9mmと段階を踏んで切削した。ちょっと慎重すぎたかな?まあまあの出来にはなったと思う。
作業を進めていくうちに、振動でバラバラにしたくなかったところまで外れてしまった。こういうところはとても込み入っているので極力触れたくないところ。
14:30
遂にバラバラにせざるを得なくなった、左スイッチのホーンとパッシング共用ボタン。ゆえに一つの押しボタンに直角二方向にそれぞれ接点が設けられており、それぞれ小さいスプリングが介在している。だから組み立てがとってもやりにくい。こういう小さい部品、メーカーで組み立てる際にはどんな風にやるのかなと三人で頭をひねり・・・。
15:00
H氏のCB750FBをバックにスイッチと格闘する二人。今日は暑いくらいの陽気で日影でも半袖で十分。
スイッチの内部にはこういう小さいビスがあり、しかも錆びていてなめないように気を使う。
昼食
15:30
私は8時半から作業をしているので、既に半日。エビ氏もH氏も、喋りながらも殆ど休憩なしでバイクをいじり続け、本当に元気な40代オヤジ連合。かみさんが、お昼は?と聞いてきてくれていたが、作業を続けていくときりがなく、結局この時間にかみさん手作りのカレーを皆様に振る舞うことに。
既に作業は終盤となっているものの、なんやかんやと作業しているうちに時間はどんどん過ぎていく。気温も少し下がっていき、今日中に愛知まで戻らないといけないエビ氏が少々不安になり始める。
その他、もろもろの不具合補修
16:45
ヘッドライト+側に直接給電するための電源線接続部の熱収縮チューブから電線がはみ出ている。芯線保護になっていない。エビ氏発見。こういうところが車体にショートしたりすると危ない。
もう一つ、メインが突然死する現象の原因と思しきものが。バッテリーの両端子、ボルトが十分締まっておらず端子が空回りしている。確かこれもエビ氏発見。これではまともな通電ができないはずだ。危ない危ない。
17:00
左右のロッカー室をつなぐパイプに完全な亀裂が。そしてその周りはオイルまみれ。H氏のご指摘。パイプを一部切除し、すっきり綺麗に掃除。
17:00
ハンドル位置がすごく低くなったため、スロットルケーブル、クラッチケーブルなど、全て長さが余り過ぎてしまう。こうなると、切り詰めるのが最良だが、あいにくそのようなテクは持ち合わせていないため、なんとかワイヤリングで対処しようと試みる。しかし、クラッチは重く、スロットルは閉じでもケーブルの微妙な位置変化でテンションがかかってしまいエンジン回転数が急上昇するという、誠に気持ち悪い現象が発生。いろいろ調整して、なんとか我慢できるところで妥協。これはいずれ根本的に対処する必要があるだろう。
オリジナルのハンドル位置でも、目いっぱい右に切ったらスロットルオフでもエンジン回転数が一気に上昇する現象が起きていたので。シェアオーナー S氏から頂いた新品のスロットルワイヤーをエビ氏に渡しておいた。
一応(?!)完成
17:30 記念撮影。
ジェントルなCB500Tがすごくスパルタンになった。大満足。
右一杯に切るときだけハンドルとタンクが干渉したため、ハンドルストッパーを取付。でもハンドルロックは可能だ。車体の状況を察するに多分以前に左側に転倒したためハンドルロック部が変形したためのようだ。
ウィンカーは、フロントフォークにヨーロピアンを直付けしたいのだが、あいにくアンチモン?のウィンカーボディー磨きこみ等が未完のため今回はオリジナルを舞洲部品交換会で100円入手したステーでヘッドライト横に付けておいた。WやZスタイルだ。これもやってみるとまあまあ似合っているかも。
18:30
エビ氏が高速で荷物を運ぶ事情を考慮し、シングルシートをオリジナルシートに戻した。それでも、すごくスパルタン。ハンドルひとつでイメージががらりと変わった。
片づけを終え、皆さん手洗いをすると、既に日が落ちかけ。これからどこかに走りに行くという時間ではなく、H氏は西大津バイパスで帰宅、エビ氏は名神で京都東ICから愛知を目指すことになった。私はCB500Tの状態を確認したかった、と言うか、このバイクが走っている姿を見たかったので、大津ICまで併走することにした。
ホンダの2車。こう見ると、CB750Fというバイクは相当進化したもののように見える。私の元愛車というひいき目があるかもしれないが、CB750Fは良いバイクと思う。
CB500Tの背後で、かのバイクの排気音に耳を傾ける。ポンポン言っている。セパハン仕様で走る姿を斜め後ろから眺めると、”nice!"だ。アップハンドルとは本当に違うスタイル。こういうちょっとした不遇な車両をカスタマイズしてクールにキメルスタイルがそのうち流行するのではないだろうか。
さて、H氏と高速入り口で別れ、名神でエビ氏と併走。一応普通に走れそうだ。私は、大津IC出口でCB500Tの至近距離まで近づき、”やはり相当格好良い”と確信しつつ、エビ氏を見送ったのであった。
その後、エビ氏からメール。
やはり、クラッチワイヤーの取り回しに問題がありそう。ハンドルの振動が大きくバックミラーが振動でよく見えないとのことであったが、私としてはW3で慣れているので。でも、気になる・・・。
H氏、エビ氏のご両人。本日は大変お疲れ様でした!また、近日ツーリングに行きましょう!!
取り外したオリジナル部品は、小物、ネジ含めて全て保管。折角オリジナル度高い個体を購入したのだから、大事に取っておこう。今回とこれに続く改良により、次回の車検は構造変更も一緒にするかな。まあ2年後なのでゆっくり考えましょう。ハンドルをノーマル状態にいちいち戻すのは面倒だからね~。
翌日、メールが。
エビ氏の愛車BROS、米国名”HAWK GT"のトリップノブがジャストフィット!!という嬉しい知らせ。CB1100Fのは合わなかったが、それより年代が新しいBROSのが合うとは!本田さん、古い規格を流用したんでしょうかね。トリップメーターが000となり美しい?!
平成24年12月の購入時には、33472kmだったので、まだ400kmほどしか乗っていない。さてこれからどれだけ距離が延びるか?
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