Alto Sax:YANAGISAWA 991(2007年)
平成20年の夏からプロのジャズマンに習っています。月2回のレッスンを何とかこなしているところ。平成22年には、ようやくメジャーのツーファイブワンのコードトーンをおさえることができるようになりました。平成23年現在、音色をよくするためのトレーニングをしています。 また、最近では+11付きのリディアンスケールや-9付きのhmp5↓(ハーモニック・マイナー・パーフェクト・フィフス・ビロウ)スケールといった、味わい深い音階も学んでいます。

 

 

そもそものはじまり

思い起こせば

平成5年の冬。私は職場の関係で、神戸市内の会社の独身寮に住んでいました。あるとき、ぶらぶらと三宮センター街を歩いていたら、ある楽器店のショーウィンドーに釘付けにされました。そこには、美しいアルトサックスが。

 

値札は、当時の手取り一か月分くらい。

学生のときからサックスには興味があったが、バイクに全バイト代をつぎ込んでいたため買えなかった。だが、今は、バイクにそれだけ使う時間もなく、独身できままな寮生活のため金がないこともない。そこで、寮に帰って思案。買っても練習できるかどうか分からんし・・・

平成5年のクリスマスイブ、私はそのショーウィドー前に再び居ました。

自分へのプレゼントや、買ってしまえ~。ということでご購入♪

ヤマハのYAS34っていう機種です。 

 

とはいうものの、どこで練習すんの?

近場に須磨の海岸あり。仕事が終わって寮から自転車で向うと・・・

ここは人が居なさそうで練習できるかも、と思ったらアベック有。

ということは半径100メートル内では吹けない。雰囲気壊してしまうと悪いしの~。

いろいろ探して、ここは!というスポットを見つけて日々練習することにした。そういう日が続いたある日の夜のこと。

 

例によって、音楽にならない音を鳴らしていたら、遠くの方からオヤジさんが近づいてくる。何か嫌な感じがしていたが、やはり。至近距離に入ってからオヤジ曰く

「うるさいわ~(怒)!、へたなくせしやがって~(怒)!」

 

私曰く

「あ、すいません、うるさかったですか・・・」

私は、逃げるようにしてその場を立ち去ったのは言うまでもない。

「へたでしたか」と聞いていたら、殴られていたかもしれない。 

習い始め

ちゃんと習わないといかんな、ということで、けいことまなぶ、を読んで西宮の鳴尾にサックスの教室があることを発見し、早速入学を申し込んだ。寮は鷹取だったので、仕事が終わってJR・阪神を乗り継ぎ、月に3回、一回あたり30分だったか、習いに行くようにした。

 

今から思えば、いい教室だったなあと。リズム感全くダメダメの僕の背中を叩いて、先生はリズムをとってくれていた。女の先生で、サックスだけでなく、他の女の子の生徒さん交えて楽しくお茶したり。

 

毎年一回発表会なるものがあったが、ほとんどは小さい子のオンパレード。サックスだけは、大人の世界だったので、本当に違和感があった。しかも僕は、一番長老だったし。

でも、3年目の発表会を終えた後、年配の方が僕に近寄ってきて、「良い音でしたよ」って言ってくれたときは本当に嬉しかった。

 

まあ、そんなことがあったりするなかで、平成7年には本社に異動となりました。すると近くにブラスバンド部の方がいたため、流れでその中に入り込むことに。

 

これが、苦痛でした。何か、ピッチがどうのこうのやらかんやらで、できていないことの指摘が続き、楽しむはずの音楽が苦痛に。

でも、くやしいからしばらく所属し、クリスマスコンサートとか、イベントとかにも出ていたが、やりがいというものはほとんどなく、ただ、下手なくせに参加しているだけ、という感じだった。

 

そうこうしているうちに、仕事がめちゃくちゃ忙しくなり、サックスを楽しんでいる心の余裕が全くなくなってしまった。いわゆる30歳突入ですね。でも自分としては、仕事に没頭したいという意欲満々だったこともあり、正直サックスは忘れていた。

 

ということで、月日はかなり経過・・・

 

 

 

 

再起

この間、何年が経過したことか。

30歳突入時の職場から数えて、5職場目(!)の時。ということは軽く10年は過ぎていたということ?!

仕事も大分落ち着きというか、あまり遅くまで残業するのは良くない状況となり、生活に若干のゆとりみたいなものが生まれてきた。

 

そこで、一念発起。

WEBでいろいろリサーチしてみると、京都市内にいくつかのサックス教室のあることが分かった。思案したが、あるミュージックスクールの体験レッスンを受けてみることにした。

 

講師はプロのジャズマン。私と同い年。

講師「じゃあ、何か吹いてみて」

私 「えっ(汗)」

 

ということで、Gメジャーの3度インターバルを吹いてみたが・・・

講師「どういう風に吹きたいと思っていますか?」

私 「本田雅人とか格好いいと思います」

講師「180度方向性が逆ですね」

私 「えっ(汗)」

 

全く会話になっていないのであるが、要は私の吹き方はクラッシックの奏法になっていると。さもありなん。前の先生がそうだったから。

 

そのまま、受講生になることに。

そしてしばらく月日が経過した後、

講師「楽器、息が漏れてますね。買いなおした方がいいですね。」

 

えーーーっ? しばらく思案したが、ボーナスが出て妻の許しが出たのでヤナギサワのA991をご購入。またもや手取り一ヶ月くらいか(給与は少し増えているけど)!ヤマハのYAS34を下取りに出そうと思ったら、”タンポ全部交換しなきゃいけませんねえ。1万円ですね!”だと。それなら、売るのも馬鹿馬鹿しいので、部屋のオブジェになっていただきましょう。

 

それからは、もう楽器のせいにはできない。良い音がでないのは、自分のせい。苦難のはじまりでした。

 

つづく

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コメント: 8
  • #1

    KAZ3号 (土曜日, 28 1月 2012 19:48)

    初めまして・・・
    サックスの路はもしかして、W1よりも遥かに難しそうです
    愉しく読ませて頂いております

  • #2

    まつ (火曜日, 31 1月 2012 17:49)

    ありがとうございます。

    KAZ3号さんは、どんな感じで練習しているのですか?
    どこかでセッションできれば良いですね~。

  • #3

    KAZ3号 (木曜日, 02 2月 2012 17:19)

    まつさん

    セッションなんて・・・恐れ多くも!
    完全な初心者の私ですから・・(^^;苦笑です
    バイクを隠れて購入する予定のへそくりを
    衝動買いでサクソホン(テナー)を買ってしまい
    さてはて・・どうしましょ?
    12日の休日は都内の杉並まで、個人レッスンを
    して頂く為に午後行って参ります
    私のサックス人生の始まりです~
    ほぼ挑戦の域に達しておりますです!笑
    聴ける音になるまで何年かかるんでしょうか・・

  • #4

    まつ (木曜日, 02 2月 2012 18:58)

    初挑戦!緊張しますよね。
    でも、バンドされてたようなので、読譜とかコードはバッチリなんでしょ?
    ジャズの先生ですか?ファットリップ奏法なんでしょうかね。
    ぜひ、レッスンの感想を聞かせてくださいね(^-^)/

  • #5

    KAZ3号 (金曜日, 03 2月 2012 11:41)

    バンドマンは遠い昔の頃です、当時はコード進行だけで
    スタンダードとか歌謡ポップスをベースで弾いて
    おりました、ミラーボールなんかが天井で廻っている
    キャバレー、クラブ 風の吹き抜けるビルの屋上の
    ビヤガーデンとか・・笑
    サックスの先生はどんな方か分かりません 苦笑
    レッスンの感想は後日、お知らせ致します
    あ~~いったいどうなるんでしょうか・・(^^;

  • #6

    まつ (木曜日, 09 2月 2012 23:30)

    いや〜、なかなか(^_−)−☆

    コード進行だけで演奏するの、憧れです!かつ、サックスの場合、美しい音色で音程合わすのが難しいですよね。

  • #7

    KAZ3号 (月曜日, 13 2月 2012 10:52)

    まつさん

    行ってきました、日曜日
    全くの初心者のじいさんに、親切丁寧に・・御教授して
    頂きましたです、私の希望は?
    「持ち方とセットの仕方、音のだし方を・・」
    1時間はあっと云う間でした (^^;
    帰宅して復讐しました、良い子です 笑
    音のだし方はボイストレーニングに似ていますね~
    慣れて一定の音(ロングトーン)が出るようになったれ
    演奏曲を選んで挑戦いたします
    一歩前に進んだ気持ちでしたねぇ・・
    頑張ります

  • #8

    まつ (月曜日, 13 2月 2012 12:24)

    そうなんです。あっという間ですよね。
    ボイストレーニング、なるほど。確かに喉のコントロールが大事ですよね。サックスが上達すると、歌も上手くなるとか?!
    腹筋も使いますし、いい運動になりますよ!

    私は、昨日、Fのブルースを少しだけアドリブで練習しましたが、なかなか思うようには吹けません・・・。コード進行聞いてイメージできても、いざ吹くとなると頭がメチャクチャに。
    どの小節まで進んだかも分けわからなくなり、これは相当修行が必要です・・・