三回目
H23/3/27
メイン2回目の発表会。
曲は、Fly me to the moon。直訳すると「私を月に連れてって」だが、一応、邦題は「月に想いを」というもの。
アポロ計画の前の時代の曲だ。歌詞は、直接「好き」と言えない女性が、「好き」を他の言葉に言い換えて語っているようなもの。
直前の練習では、自分で言うのも何だが、それなりに吹けていると思ったのだが、本番では緊張のあまり、練習では間違えることのないフレーズでも指が転んでしまう始末。ああ~。後悔することしきり。今回は、気合入れてたんだが、裏目になったかと・・・。
帰宅し、家族に慰めてもらおうと思ったら、練習が足りない、とバッサリでした。
サックス演奏は私ともう一人だけだったので、大勢いるボーカルの皆様に聞き入ってもらおうとおもってたんだが~!
もう一人のサックスはテナーの女の子。ファンキーな曲で、ノリノリでした。My mama told me so って曲。僕もリベンジはファンキーナンバーで行きますかな~。
振り返りをば。
13:00スタートで自分の番がまわってくるのは17:15過ぎ。よって4時間も待つことに。その間、他の生徒の歌声をずっと聞く。時々、課題曲のフレーズを思い出し運指を確認するが、時々思い出せない。いつもの練習時には楽譜を見ずともふけるのだが、何故今日はその様に指が動かないのだろうか。不思議だ。失敗してはいけないと思えば思うほど、忘れていくような気がしていた。
2回目の休憩が終わり、出演準備をする。緊張が始まる。そして一つ前になり、ステージの横に立って出演待ちをしているときに、心拍数が増えていくのがわかる。これはダメだ。深呼吸するが、ダメ。そしてそのままステージへ。手が少し震えている。楽譜を譜面台に置くのだが、楽譜が震えているのが自分でも分かる。これは格好が悪いです。
そして、女性の若い司会者(この方もMC科の生徒)から紹介され、「私もこの曲好きです」と微笑まれ、更に緊張・・・。
前奏がはじまる。今回のバックにはピアノが居ない。生徒が少ないらしい。そのためイントロの旋律がなく、コード進行のみ。だが、雰囲気は出ている。そして・・・
最初の高ラ。おっと、良い音か?エコーが効いているのか、耳の周りでふわふわとまとわり付くような響きがする。中ド#でビブラートを。ワウワウいっている。いい感じかも?テーマの繰り返しに。その際、少し緊張が。理由は、リズムセクションの刻み方が練習時に使っていたCDとは異なっており(それは当然かも)、曲の冒頭に戻るときのタイミングが少し取り難かったため。でも何とかつなげた。
そしてテーマを気持ちよく吹き終え、アドリブへ突入。
最初のフレーズはまあまあ、二つ目も。でもどうしてもリズムセクションとの相性が良くないような。自分がリズムを急ぎすぎているのかもしれない、とか考えているうちに次のフレーズへ。ここで遂に頭と指のシンクロがずれ始めた。良いフレーズのところで、高そ#の#を忘れた。音を聞いて、おや?と違和感。まあ、むちゃくちゃおかしいわけではないが、いつも間違えるはずもないところでしくじってしまった。吹いているときは冷静にしているつもりだったが、実は取り乱していたような。その後の、フレーズは思いっきり指が転んでしまい、音は間違えるは、動揺して口が締まり、リードが裏返るは、困ったもんだ。
でも、もう一つの山場は美味く吹きたいと考え、ゆっくりと滑らかに。う~ん、まあまあか。でも目の前は真っ白。練習時に曲調を冷静に感じながらタンギングや喉の使い方をコントロールしていたときのような状態とは全く違っている。
そしてテーマへ戻る。ま、こんなもんかな~。
でエンディング。リタルダンドでベースと同期することを忘れずにしようと思い、それは出来たのだが、そこで頭を使ったため、最後の最後のフレーズで音を間違えるは、一つ余分な音が追加になってしまうわ、バッキングは何も聞こえないは(あれ、演奏やめちゃった?)、で終わりました。最後の最後の中ラ#のデクレッシェンド+ビブラート+息の音だけ残す、ということだけは何とかできたような気もする。
どうだったんでしょうか。音色は?
自分では60点くらいだ。練習では良いできばえだったと思うのだが、本番でこれではいかん。結局はメンタルな面で自滅したと言える。リズムセクションとの共演という観点で、もっと耳を鍛え、そしてゆったりと演奏できるようにしないといけない。そのためには、聴音のトレーニングをして、音と指使いが常に一致するようにしないと。
とまあ、課題盛りだくさんの結果となりました。