チャージコイル巻き直し

チャージコイル+ランプコイルの接続を終え、やれやれ、と合成抵抗を測定しようとすると、あれ?∞!

何故だろう。。。はんだしたところの導通を確かめたが問題なし。

いろいろ触っていると、チャージコイルのマイナス側のところから、断線してしまいました。トホホ・・・

しかもチャージコイルの巻はじめあたりから飛び出した直ぐのところから断線したものだから、はんだ付けで修理することも不可能。

 

折角作業したのに。まあ、ええか。このエナメル線Φ0.5mmでちょっと細いんとちゃうやろうか、と思っていたし巻替えましょう!

 

 

2012/6/9

気を取り直してチャージコイルの導線をほぐしていきます。

すると、見えてきました、断線部分。

端をそっと引き抜こうをすると、するっ、と抜けました。

 

なんで?

 

抜けてきた導線を良く見ると、炭化したような状態になっていて、しかも先が細く痩せている。写真で数センチくらいの導線の左側がそれ。これ、元々断線しかかっていたに違いない。逆に、よくもまあこれでマイナス側がとれていたと感心。

 

 

コイルの分解を終えました。

 

ほぐし始めは空線!回路上は桃線が一番プラス側のはずなんだが。

そして約300回で桃線分岐が現れ、更に約300回ほぐして完了。

 

ということは空線~マイナス=600回巻いていたことになる。

これ巻きすぎちゃう? それにしても、桃線と空線は発生電圧にあまり差がないのも不思議。巻き数比で電圧が上昇しないどころかほぼ同じ電位だった。

 

ほぐしながら思ったのは、何か脂分が染み込んでいたことと、マイナス側は焦げていて黒くなっていたこと。脂分の正体は不明だが、焦げは、おそらく地気跡ではなかろうか。コイルのマイナス側は導線経由ではなく、コイルの途中から鉄心への短絡状態となっていたとの推測だ。

 

 

これが、マイナス側で痩せていた銅線。針のようになっている。

多分、ここでは導通はほとんど無かったものと思う。

ちょんぎれたのは、写真右側。

 

そこから買い足し。

 

雨が上がったので、W3で四条寺町の電気街へ。

京都市の日本橋?! ここには、電子部品屋がある。

ここで、ポリプロピレン被覆銅線を20m購入。10m×2袋。

Φ0.8mmを選択した。製品としては、0.5、0.6、0.65、0.8、1.0といろいろあった。モトメンテナンスでは0.6を使って12V化していたが、私のKH90のライトこいるはΦ1.0mmであること、チャージコイルはそれと直列接続するのでできるだけ直径を合わせておきたいのと、Φ0.5mmで600回も巻けていたことを考え、0.8mmを選択したということ。まあ、出来るだけ太くしたかったということ。

 

早々に帰宅しようと思ったら、雨がまた降りだしたので雨宿りして止んだ隙を見て帰宅。無事濡れずに帰れました~。

W3ええ音やわ~。土曜日の夕方、多くの人で賑わう四条河原町あたりを走ったので、ちょっと視線が気になったり。

 

 

 

さて、夕食後、焼酎を飲みながらテレビをみながら、コイルを巻き始める。こういう作業は、夜なべが一番。

 

コイルの両端を支える部分は、厚紙で製作。元々ここには紙製の仕切りがあったのだが、すでにボロボロだったため再利用できず。

じつは、この写真の時点で、痛恨のミス・・・トホホの連続。

 

 

最初は順調に綺麗に巻いていたが、そのうちてんこ盛りに。

それでも20m巻き切り、約260回巻きとなった。

ベースに設置しても特に干渉なく、作業完了。

 

そして配線のはんだ付けを終え、抵抗値テストをしてみると・・・

 

桃~黄で対地で浮いているはずが、地気している!

はんだを外していくと、どうも桃色コイル(私が巻いた方)で地気しているではないか!ガ~ン!である。何をやってんだか。

 

がっかりしていても仕方がない、またもやコイルをほどく。そしてどの時点で短絡が解消するか確認していくと・・・・

鉄心に巻き始めた数回のところで解消。なんじゃこら。

ポリウレタン被覆が傷で擦れて鉄心と短絡していたのだ!絶縁被覆があるから、ここには特に絶縁材料を介在させなくても良いものだと思っていたのだが。モトメンテナンス誌のコイル巻替え記事と同じように一番下の線のみ収縮チューブで絶縁し、万全を期したのだが・・・。

 

 

気を取り直し巻き直し。

鉄心に絶縁布を巻きつける。あり合せの材料で。

薄い材料がなかったので、コイルの巻き数としてはロスが生じるが、まあ仕方がない。

一度巻いて、ほぐした銅線だから、巻グセがついているが仕方がない。非常に不細工。これで失敗したら、今度は量り売りの銅線を仕入れて綺麗に巻き直ししよう。

 

20m使い切れるかな?巻き方が、むっちゃええ加減。お恥ずかしい限り。でも一応、20mは使い切った。

巻き終える数回前から同じ収縮チューブをくぐらせて収縮させることにより巻き終え部分の固定を行った。こんなんでええんかいな?

 

これでもどこにも干渉してないので良しとしよう。

いかにも太っちょのブタコイル!綺麗な色しているけど。

 

仕上げ。

 

コイル全体をエポキシ樹脂で固めておいた。振動で銅線が擦れることは無いかと思う。まあ、もしあかんかったら、次こそ綺麗に巻き直そう。

今回は、地気が無いことを確認してコイル巻きしたので、当然、完成検査は合格。桃色チャージコイルと黄色ランプコイルが直列接続されたコイルは、対地で完全に絶縁され、その両端抵抗は1.3Ω。

元の黄色コイルは0.3Ω、桃色コイルは1Ω。

元の桃色コイルは6Ωくらい。

 

元の桃色コイルの銅線はΦ0.5mmで合計600回巻き。

現在は0.8mmで約?回巻き(数えていない(笑))。

?=Aとして両者の抵抗値の比を計算すると

 

銅線の抵抗値は、断面積に反比例し、長さに比例するので以下の方程式が整理する。

 

(0.5/0.8)^2 × A/600=1/6

 

これを解くと、

A=256

 

まあ、それくらいの回数は巻いただろう。

300回巻でアイドリング時に12.7Vくらい発生していたので、

12.7/300*256= 10.8

これは桃色コイル単体。これに黄色コイルが直列でつながる。

黄色コイルはアイドリング時5.4Vは出ていたから、

合計16.2V発生可能になる。

 

しかもコイル抵抗値が相当下がっているから、発電コイルの内部抵抗損失が少なくなり、出力できる電流値の大幅な増加が期待できる。

 

さて、現車に取り付けてどのようなパフォーマンスが得られるか??うまくいけばいいけどなあ~。

 

 

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コメント: 2
  • #1

    姫路の松居 (火曜日, 12 6月 2012 20:23)

    やってますね~エポキシはドライヤーで暖めるとやわらかくなりしみこみますよ

    というかローターに干渉してませんか?なんか当たってるような....

    しかし都会はいろんな店があるんですね、田舎にはな~んもないです

    いっそのことバッテリー点火にして三相交流とか...

  • #2

    まつ (火曜日, 12 6月 2012 22:49)

    松居さん!

    再トホホ確定ですな!
    自分に呆れてモノがいえません!

再やり直し。

2012/6/16

 

自分の馬鹿さ加減に辟易しながら、さりとて諦めてはならず。

チャージコイルを解きほぐす。

ローターと干渉しないくらいまで解きほぐしていくと、Φ0.8mmの銅線は約7mにも及んだ。ということは、相当巻き数が減ったはず。とはいえ、トータル20m分の13mは巻かれたままだから単純計算では0.6倍程度の起電力は得られそうだ。

 

10.8×13/20=7.02V

ということで、チャージコイル+ランプコイル直列にすれば

 

7.0+5.4=12.4V

 

ん~、アイドリング時にちょっと出力足りないな、という状態になるだろうけど、まあええやろ。とりあえずその状態で良しとした。

やはりΦ0.6mmの銅線にしといたほうが良かったかもね。今度巻きなおすときにはそうしよう。

 

そして、エポキシ樹脂をヒーターで温めてコイル全体にまとわりつかせ固定し、バイクに取付けた。

 

 

 

で、ローターを取り付けようとしたが、中央のネジ山にナットがかからない。何度やってもだめ。M10×1.25の細目ネジだ。

そこで、ダイスでネジ山を修正しようとするが、これも難しい。約1時間いろいろ試してみるが、どうも端部の淵ダレ、とでもいうか変形がひどく雌ネジもやられているみたいで、ダイスもかからない。

 

でも、なぜこんな状態でナットは外れたんだろうか。インパクトで外したからかな?

 

ダイヤモンドヤスリやら何やらいろいろ使ってネジ山作りに励むも全くナットがかからず。途方に暮れていたが、こういう場合バイク屋はどうするのかな~?同じ人間、そう特殊な工具が無い限り同じことするはず。

 

そこで、ダイスがごくわずかに掛かった瞬間、これは垂直出ていると確信し、インパクトでダイスを回す決意をしたのであった。

 

これって、超邪道かも。しかもこれにあうコマなんてありませ~ん。適当なサイズのコマを使い、ダメもとでインパクト強行。

 

すると、おっと少しづつ回っていくではないか。正回転、逆回転、油さし、を繰り返し少しづつ進めていくと、ネジ山が生成されているようだ。大変苦しそうにダイスが進むが、インパクトチョン押しを正逆繰り返した結果、めでたくナットがスムーズに掛かるようになった。結果として良かったが、こんな工作って、あり?

 

 

それでもって、インパクトでローター押し込みナットを締めこむと、なんか嫌~な回り方。締まったかなと思いきや、あるときするりと数回転。あっつ!ネジ山潰れたか?!と冷や汗。

ナットを取り外すと、雄ネジは健全。ナット側はダメ~。特殊ナットなのに。外形がM8サイズで雌ネジがM10っていう。

 

でも仕方がない。ホームセンターでM10×1.25のナットを仕入れると外形は当然大きい。コマ入るかな~と心配したが、写真の通りぎりぎりセーフ。今度は慎重にトルクレンチで3.25kgfmで固定しました。やれやれ、無事完了です。

 

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コメント: 4
  • #1

    たんと (月曜日, 11 3月 2013 17:11)

    12V化おめでとうございます。
    有意義な情報を参考にさせていただきました。
    私はKM90ですが、発電機(2個所有)は全く同じでしたライティングが単独コイルで黄色、チャージングが空と桃で途中で分岐、KM90の配線図と違いおかしいと思っていましたが納得しました。

    私はライティングは独立したままで1.0mmから0.8mmでコイル巻きなおしして巻き数を増やして交流のままレギュレートのみを考えています(12Vなので電流を押さえて電圧を稼ぎたいので)

    チャージングは0.5mmから0.6mmで分岐なしの一本線で巻き直しレギュレートレクチ(全波整流)で直流化してバッテリー充電を考えています。

    うまく行くかはわかりませんが?

  • #2

    まつ (火曜日, 12 3月 2013 10:00)

    たんとさん

    はじめまして。コメントいただきありがとうございます(^^)
    私のトホホ作業もご参考頂きまして、誠にお恥ずかしい。

    ランプとチャージ別々の12V化、良さそうですね。交流のレギュレータは、何を使うのですか?興味有ります。
    もし、ブログとかされてるのなら教えて下さいね。

  • #3

    たんと (火曜日, 12 3月 2013 13:23)

    交流のレギュレーターは半波整流用のDioのレギュの
    AC入出力部分のみ使用またはKSR80/XLR80の
    ライト系専用のレギュを考えています

  • #4

    まつ (水曜日, 20 3月 2013 14:47)

    たんとさん
    なるほど。ライトは半波整流でも良いかも、ですね。走行中はそれなりに明るくなりますからね。完成したら、ぜひアップしてくださいね!