リアサス強化!?

H23/5/22

KH90のリアサス、底付きしまくりでとても神経を使うし、コーナリング中のギャップで姿勢が極端に悪化するなど危険でもある。よって、強化作戦を。でも、新品のサスを1万円はたいて買うほどでもない。ヤフオクを物色していたらそれなりに安価で入手できそうなものがあるが、よくよく考えると、僕もW3のサス、いろいろ持っていることを自覚し、早速移植をすることにした。こいつは、僕のW3にもともとついていたやつ。デジカメはすごく綺麗にみえるが、実物は嫌になるくらいの錆。ロッドに錆はないので、一か八か試してみる。車重が倍以上の車両用だから少々へたっていても使えるかも。

 

いやはや、すごい錆。これをボール盤にくわえさせた真鍮ブラシで徹底的に磨く。もちろん表面しか磨けないが、それでも一応光りだしているのが分かる。メッキが厚いんだろう。スプリングについては、地金までは錆は至っていないようだ。

 

上:KH90用

下:W3用

自然長は、ドンピシャ。流用を待っていたかのようだ。

取り付け部の径がKH90用はΦ12mm、W3用はΦ10mm。小排気量車の方が大きいのが不思議。そういえば、TL125もΦ12mmだった。

 

W3取り付け部をこうやって取り除こうとするも、全く動じず。万力の取っ手にパイプを突っ込んで思いっきり力むが取っ手が歪んでくる。どうしようもない。KH90の方は楽に取れたのに。最初は、Φ10mmを12mmのキリで揉もうとしたが、周囲のゴムで緩衝されてしまいキリのセンターが出ず、断念。とすると万力作戦でこの部分をKH90とバーターするしかない。CRCやラスペネを隙間に吹き付けて取り除こうとすると、サスの下側はゴムごと外れた。しかし上部は渾身の力を振り絞るも、万力の取っ手がぐにゃぐやになる始末。断念!

 

もう、こうやって強引にゴムをむしり取るしかない。ゴム、もう弾力なくなっている。しかも、中央のΦ10mmのパイプと完全に癒着してしまっている。こりゃ抜けないわ。

 

強引に摘出したブツ。これアッシー部品ではなかったと思うけど。ゴムだけ部品供給出ているし。それにしてもひどい癒着。ゴムを再利用するつもりはなかったのだから、最初からこうやってむしり取ればよかった。悪戦苦闘の1時間は一体なんだったのだろうと思うくらい簡単に摘出できた。

 

ちょっと、わき道。

 

ガレージの天井に備え付けたJBLのスピーカー。

これ、僕が大学時代に乗っていた車からの摘出物。わけあって廃車にすることにしたが、スピーカーだけはJBLの一級品だったので勿体無く、摘出したのだ。作業中、ここから心地よい音楽が流れている。最近はI-Podとつなげているので、ライブラリーがシャッフルされてずっとBGMに。

 

W3用のリアサスを移植されたKH90。

それほど違和感ないような。すこしごついかな?試しに近所を走ってみようと思ったら、あれ?エンジンが全然かかりません。どうなってしまったんだろうか?

 

 

プラグを点検、火花を見ても問題なし。プラグを綺麗にふき取りキックしたらこれまではすぐにかかったのだが、今回はそれも無理。なんなんでしょう。そこで、W3でもそうであったように、点火タイミングを疑ってみる。神奈川から走ってきたし、そういえば段々とエンジンのかかりが悪くなっていたような気もする。

エンジンの左カバーを取り外すと、フライホイールが現れ、この隙間からポイントが見える。フライホイールに刻まれた縦筋のマークとケース上側のリブの位置が一致したときにポイントが開くように調整する。フライホイールの内部にポイントが収まっているので、作業がやりにくい。確認したところ、少々点火タイミングが少し遅れていたので早めた。ほんのわずかなことなんだが・・・。

 

すると、キック2、3発でエンジンは目覚めた。単純なもんだ。

そして近場を走ると、良い感じ。エンジンのパンチが効いているみたいで、音も良い。あえて凹凸の多いところをはしってみても、リアサスがきちんと踏ん張ってくれる。ちょっと硬すぎるくらい。底付きすることは当然皆無で、車体全体的に剛性があがった感じすらする。

車体が落ち着いたので、R161バイパスに入り、エンジンを吹かす。以前あった6000回転くらいの息切れがなくなり、ストレス無く吹き上がっていく。車体も安定しているので最高速チャレンジだ。トンネルの中で、頑張ってみると、メーター読みで97km/hだった。100km/hには届かなかった。ヘッドライト点灯の分だけパワーロスだったか。ま、交通安全週間だからこれくらいにしておこう。ということで大満足して帰宅したのであった。

 

さて、次は電源改良だ。ゼファー用のレギュレートレクチファイヤは既に入手済み。まずはKH90がどれだけ発電しているのか確認せねば。

配線図によれば、桃色が夜間DC電源、黄色が夜間AC電源(ヘッドライト)、空色が昼間DC電源。そう、整流器を経由してバッテリーに電気を供給しているのは桃色と空色のみ。

さて、空色を測定してみると、結果はアイドリング時で14.8V。エンジンを吹かすと30Vを越える。凄いです。いろいろ測定してみると・・・

 

配線  用途 メイン 1200rpm 2500rpm
空色 昼間DC 昼間 14.5V 14.7V
桃色 夜間DC 夜間 12.7V 15.1V
黄色 夜間AC 夜間 5.4V 8.0V

さすが、黄色のACはヘッドライトに直結されるので低めに設定されている。ただ、桃色は元気良いコイルだ。これならDC12へ全波整流して使えそう。空色は黄色コイルの途中から分岐されているので、この両者は位相が同じ。空色の方が起電力が大きいので、空色と桃色の二相交流を用いて全波整流すれば、良い感じの12V化ができるのではなかろうか。

 

後日、試してみよう。

 

 

さて、先日購入したコンプレッションゲージで圧縮を点検してみる。

エンジンが暖かいうちに測定する。

プラグホールに手締めで取り付けてキックすると、最初は7.5kgf/cm2。

少し低いなあと。締め付け状態を確認したら、もう少し締まる。そしてキックを数回したところ、10.5kgf/cm2まで向上した。これくらい圧縮があったら全く問題ないだろう。エンジン内部、健全だ。