引き取り旅行

H23/4/29

22:40の京都駅八条口バス乗り場の賑わい。

ツアーバスのカウンターがいくつも並んでいて、若者が多数待っている。僕のバスは23:00発。既に到着していた。車内のアルコールは禁止されているので、缶ビールを飲み干し乗車。満員であり、バスの前側半分は男性、後側半分は女性、その境目はカップルという、さすがの配席である。僕はその境目あたりの通路側。SAでトイレ休憩の際に出やすいので良い席だ。

僕が選んだバスは、京都~横浜で何と3200円。最安値だ。しかも、ブランケット、アイマスクとインフル対策不織布マスクが無料!

 

途中、多賀、牧の原、海老名の各SAでトイレ休憩。リクライニングは相当倒せたし、足は完全に伸ばせたので、大体において快適な車内だったが、やはりシートで寝るのはしんどい。いくらリクライニングしても、腰に体重がかかるので途中何度も目が覚めた。

 

横浜には6:00着の予定が5:40着。これで3200円なんだから、まあ文句は言えまい。コストパフォーマンスは抜群だ。ただ、やはりこの歳になれば、ちょっと高くてももう少しぐっすり眠れる方がええなあ。

 

 

バイクの売主の家に行くため、横浜から相模鉄道に乗り、大和駅で小田急電鉄に乗り換える。早朝の横浜駅は人もまばらだが、多分朝帰りと思しき女の子やら早朝からご苦労さんの方々(僕はこちら)など両極端のお客を乗せて発車。相模鉄道に乗るのは初めて。

 

 

大和駅では私鉄同士の乗換えなので、切符を手に持っていたが、何と乗り換え改札口は無し!これは関西では考えられない。私鉄同士だからもちろん運賃は別々。でも改札口がない。関西では、ありえない発想だ。多分、関東は私鉄同士が並行することがあまりなく、それぞれ守備範囲があって競合関係にないのでこういうスタイルが定着したんだろう。関西では、必ず改札口が途中でバリアをつくっている。ある意味カルチャーショック!?

 

ま、そんなことを考えながら、目的地の小田急、南林間駅に到着。街中なのに林間。ここで待っていると、しばらくして売主が車で到着し、ご自宅まで案内してくれた。この方、とても親切な方で、地元に不慣れな僕のために帰り道を走りながら案内してくれた。

 

さて、程なくご自宅に到着。KH90とのご対面だ。

 

 

小さなバイクなので、小さな写真で。

早朝のバイク引取りだ。売主様は、各部の扱いについてとても詳しくレクチャーしてくださりました。僕はKH90のことはほとんど知らないので、この早朝レクチャーは有益でした。ヘッドライトを付けるためにはメインスイッチを一番右側にしないといけないとか。これ、昔のバイクであった、夜間位置のことだ。また、道中でオイルがなくなったら困るだろうからということで、エンジンオイルをペットボトルに入れて譲って頂いた。そのほかにも至れり尽くせりで、すごい売主様でした。この方、本当はAR125が欲しくて知り合いに話をしていたらこのKH90のことを紹介され所有したとのこと。実際には半年ほどしか乗っていないらしい。100km以上の遠出も未経験とか。でも走りは好調ということだ。ギヤをしっかり入れてくださいね、というアドバイスであった。

 

一通り話を伺い、朝7:40頃に出発。

 

 

8:30

少しばかり走行し、ファミレスで朝食を。さて沼津を目指して英気を養う。ここでチェーンの点検を。やはりカラカラ状態のため持参のチェーンオイルを塗布する。また、オイルタンクを点検し、売主様から頂いたオイルを注入すると全て入った。

そうこうしていると、何やら怪しげなご老人が話しかけてきた。バイク好きらしい。いいですね~とか、京都からですか~、いくらでしたか~とかいろいろしゃべってくるので愛想返ししておく。

 

さて、長丁場の始まり~。

 

しばらくしてトンネルを抜けると、目の前に富士山が。

綺麗だ。さて、この後、ガス欠症状が。売主は、ガスは少ないとは言っていたが、タンクを開けると殆ど残っていない状態。幸いココからは下り坂。惰性でえっちらおっちら走っていくと、下り坂の底にガソリンスタンドが。こういう点は、僕はすごくツキがある!

 

 

9:05

9.24リットル入った。このタンク、10リットルが容量。

ということは、殆どタンク内のガソリンを使い果たしていたようだ。

満タンにし、キックするといとも簡単にエンジンは始動し、また快調に晴天ツーリングの再開!

 

9:30

トイレ休憩。富士山を望むコンビににて。このKH90、本当に小さくて可愛いバイクだ。 しかし、少し気になることが。回転をあげて、4速に入れると、ギヤ抜けをしてしまうのだ。どうもひっかかりが甘いみたいで、その頻度が多い状態。よって小気味よく走ろうにも4速が使えず、少しストレスが・・・。たしか、売主様もギヤは確実に入れてください、って言っていたので、何かコツがあるのだろうか。

 

9:50

御殿場市に。富士山がとても綺麗だ。KH90は順調に走っている。

 

10:35

名古屋234kmの表示。さすがR1。随分先の目的地まで表示している。

さてまだまだ先は長い。平均40km/hとしても、6時間かかる。ということは名古屋通過は18時前後ってことになる。

 

11:05

由比漁港に立ち寄る。R1沿道でも、こういうところがひょこっと現れる。バイク野郎が何人かいて、CB750K0も。

地震・津波

すぐに海岸からひなん

 

って書いてある。さすが東海地区。こういうことが普通に言われているエリアなんだと思った。地元にしてみれば、今回の震災は人ごとでないはずだ。この看板は相当年季が入っているが、それだけのことがあるのだろう。

 

トイレの鏡で遊んでみる。

僕はこんな格好でバイクに乗っています。サングラスはもちろん、レイバン!革ジャンはクシタニです!

 

11:45

名古屋178kmの表示。順調に距離を稼いでいるが、まだまだだ。

 

12:35

給油。15814.1km、6.14リットル。前回のオドメーターが15643.5kmだったから、燃費を計算すると、27.8L/KMとなる。まあまあ良い燃費だ。

13:30

昼食を終え出発。このカツ丼のお店、遠州地区では有名なのか、お客さんも多数。ボリューム満点でスタミナがついた。

ご飯中、雨がぱらついたので心配したが、すぐに止み、カッパなしでツーリングを楽しむ。

 

13:50

浜名湖を通過。125c以上だったら、写真に見えているバイパスを通れるのだが・・・。景色のいいところだ。その場を新幹線が高速で走り抜けていく・・・。

14:10

浜名湖を過ぎ、潮見台というところの近く。太平洋が打ち寄せている。この後、順調に走っていたら、125cc通行禁止のエリアに入っていきそうになった。全くもって注意が必要だ。浜名湖バイパスを通らず、R1をまじめに走り、さて合流かと思いきや、またもや自動車専用道路の標識が。危うく入り込むところだった。125CC未満は、注意するところが増えるなあと。標識によくよく注意しておく必要がある。

 

 

 

 

16:00

初めて大津までの距離が出た。名古屋はもうすぐ。このあたりで疲労が出始めた。ケツは痛いし、少し眠いし・・・。頑張ってもう少し。

 

ここ、ハーレーの整備工場だったが、KH90には誰も見向きもしなかった。

 

 

16:10

ちょっと危ないので、小休止することにした。一杯120円のコーヒーで。この休憩は良かった。やはり、疲れたら休むに限る。

ここで、オイルの消費量を確認すると、少しだけ。一応、スズキ製の2ストオイルを持参してきたので、少し注ぎ足すことにした。前回から150ccくらいか。

 

17:00

R1の交差点表示に桶狭間古戦場跡とか出ているから、少し横道へ。

するとすぐにこういう公園が。どうもこの場所で今川義元が織田信長に討たれたらしい。へえ~。ここは、殆ど街中であり、周辺には普通に民家が。それがかなりミスマッチ。

 

ここで今川義元が討たれたその場所、ということらしい。普通の道沿いだ。

 

17:15

4.28リットル給油。走行は15940.5km。計算すると、燃費は29.5km/L!これは良いじゃないですか。順調です。このあたりから1速~3速あたりまでのエンジン回転数を高めにつかってパワーバンドで走行していたのが奏功したか。やはり2ストには2ストの乗り方があると感じている。

18:05

長良川、揖斐川の河口付近の橋へ。この前後、渋滞多かった。

特に愛知県は信号のつながりが意図しているかのごとく悪い。なぜ幹線道路であるR1で、1~3ブロック程度ですぐに止めるような制御をしているのか。20年前、スクーターで京都・東京を往復した時の記憶を思い出した。確かにそのときも同じような感じだったし、周りから愛知の信号について良い話しを聞いたことが無かったような・・・。

 

 

19:30

鈴鹿峠を目前に控え、寒さ対策のため着込むのと、小用を足すのと、美味しいコーヒーを飲むめ、道の駅「関宿」にて休むことに。しかし、このミニバイク、よく走るわ~。

 

鈴鹿峠では、前方を照らすトラックの後ろにぴったりついて走った。取り残されたら、前後に明かりがなく、大変心もとない。6Vのヘッドライトはすぐ目の前を照らすことしかできておらず、前方視界が極めて悪い。これは一刻も早く直したいところだ。W3のように12Vヘッドライト間接制御仕様にしたら、相当明るいだろうなあと。

 

ここからの走りは、すごく快調だった。4速ギヤ抜け問題も、ギヤの入れ方で対処できそうな。ギヤが入る瞬間の感触で、”あ、ギヤ抜けする”と思った場合は、必ずギヤ抜けするし、”しっかり入ったな”と感じる場合は、大丈夫。4速のまま快調に走ることも可能だ。

あまり気持の好いものではないが、少し間を置いてしっかりとギヤを叩き込む、というのが良いようだ。

 

いずれは、ギヤのOHも必要だろうけど、ま、そのうちですね~。

 

 

21:20

自宅到着前に最終給油。

4.61Lで16077.2(今回)-15940.5(前回)の走行距離を割ると、29.7km/hという好記録。これほど燃費が好いとは思わなかった。

21:30 

自宅にようやく到着した。かなりお疲れモード。夕飯食べて、500CC缶を飲み干すと、かなり眠くなり、パソコンできる集中力がなくなってしまった。とはいえ、なんともいえぬ充実感!

 

今回、相当な長時間ツーリングとなったが、天気もほぼよく、最後のほうではあまりに走りが順調だったため、非常に楽しめた。今度は、誰かへのお披露目兼ねてみたいところだ。

 

さて、自宅のどこに置くかが課題だ。写真の場所はとりあえずの駐輪。かみさんとの協議で、候補地は見つかったが。

 

 

 

 

 

 

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コメント: 4
  • #1

    すずとも (火曜日, 03 5月 2011 00:56)

    遠い距離写真撮影しながらのツーリングお疲れ様です。楽しく読ませてもらいました。70ccにボアアップしたモンキーに乗って100kmの距離を走ったがとてもしんどかったです。でもビッグバイクにはない面白みがありました。

  • #2

    まつ (水曜日, 04 5月 2011 07:40)

    すずとも様、ごらん頂き有難うございます。
    小排気量車ですから、実はそれほどスピードは出ていないのですが、
    エンジンは一生懸命回っており、排気音も気分をそそります。
    しかも、取り回しが楽で、交差点とかもすいすい曲がりますし、
    渋滞の取り回しも安全で簡単ですね。
    下道は飛ばしても信号でつかまるので、大排気量車も小排気量車
    もそれほど平均速度は変わらないようにも思います。
    原2にはまりかけてます(笑)。

  • #3

    姫路の松居 (金曜日, 06 5月 2011 15:45)

    小排気量2ストは良いですね、昔のってた原2もう一度欲しいです

    空冷2スト大好き人間なので、走りは水冷の方が良いでしょうが
    音が空冷の方が好きなので、GT185でも探さないといけないか...

    しょぼいブログですが、そこにスイッチの画像上げときました

    http://blogs.yahoo.co.jp/matuisigekazu

  • #4

    まつ (日曜日, 08 5月 2011 06:50)

    松居さん、250ssも持っていらっしゃるんですね。ブログ拝見しました。すごいですね!ガレージ。うらやましいです。2ストの空冷と水冷で音が違うんですね。KH90の音は、吸入音が心地よいです。4ストの音ばかりに慣れた身にとっては、2ストのパワーの出方や排気音が逆に新鮮で、乗ってて飽きませんね。KH250とかKH500とかにも俄然興味がわいてきました!