10数分走るとガス欠症状に・・・
タンク内のエア抜きは大丈夫。ガソリンコックには異種が取り付けられていて、燃料ホースはコックから上向きに取り付けられ、上下に方向をかえてキャブにつながっている。透明のホースなので、エンスト時に見てみると、ホースの途中でガソリンがとまっており、そのうちガソリンがタンクへ逆流するのである。キャブは熱くなっており、どうもフロート室は空っぽのよう。仕方がないので、しばらく様子を見ていましたが埒があかないので、GSでガスを供給して、エンジンが冷えるのを待つことに。そうすると、復活。その後、いろいろ試してみたが、以下のことがわかった。私のタンクは容量が2.5ℓ程度ですが(改造されている)、残量が1ℓくらいになると、タンクからキャブにガスが供給されず、満タンにすると供給されること。しかし、コックはOHしているので詰まっているわけではなく、常にリザーブ位置なので訳がわからない。私のバイアルスのキャブにはいわゆる遮蔽板がついていませんが、熱の影響なのだろうか?10数分走行するとガス欠症状になるので、遠乗りできない状態・・・。
最初は何がなんだかよくわからなかったが、ひとつ要因として考えられるのはこのガソリンコックからのパイプワーク。透明なので中がよく見えるが、走行してしばらくするとここに気泡ができてしまい、キャブからガソリンが逆流、というかガソリンがキャブに全く行かない状態になってしまう。これ、いわゆるパーコレーションっていうやつ?キャブはヘッドに約0.5cmのベークライト板を介して取り付けられているので熱対策が不十分かもしれない。一度、このガス欠症状になったら、①ガソリンを満タンにする、②しばらくエンジンを停止して一休みする。ということで回復するのである。対策は?まずはパイプが変な曲がり方をしないように、90度まがったパイプを購入し取り付けた。そして、遮熱板をヤフオクで1,000円でゲットし取り付け。
でも、原因はパーコレーションではなかったのです。
ガソリンコックを分解してみると・・・。
ありゃ、こらいかんわ。タンクへの取りつけ時に塗布した液体ガスケットがフィルター底部にこびりついているではないか。これが、ガソリンがちょろちょろしか出ない、しかもガソリンが減ってきて自重圧が下がるともう出なくなってしまう原因だ。
それで、そのヌルヌルはみ出しガスケットを取り除き、コックを開くと、ぴゅーっとガソリンが飛び出すではないか。おお! オーバーホールしたから大丈夫だと過信したらだめですね。しかも自分がやった作業であればなおさら。不具合が発生したら原点にいつも戻らないと。ともあれ、10数分はおろか、1時間乗ってもガス欠にならないバイクが完成しました。1時間以上の遠乗りはまだしておりません・・・。
<原因>
ガソリンコック取り付け部の液体ガスケットのはみ出しによる流路閉塞
めでたし、めでたし。
<教訓>
自分の腕を信じるな(トホ)。
びっくり仰天、キックギヤが欠けた!
びっくり仰天の欠けたギヤ。
なんかキックが時々うまくかみ合わないなあと思っていたら、どんどん症状が悪化し、ついにはキックでは何もギヤが回らない状態になってしまった。そこでクランクを割ってギヤを見てみたらこんな感じ。こういう風に欠けてしまったら、ちょうど欠けたところが”出会うと”、もうギヤの機能を全くなさない状態になるのです。そこでヤフオク。しかし、バイアルスのキックギヤには実は二種類あったのですね。私のは初期型だったので、落札したギヤはあいませんでした。で、最終的にエンジンをもう一機購入し、そのエンジンもバラバラにする羽目に。一枚のキックギヤを抽出するために、なんとも汗の必要な作業でした。そのエンジン、本当は積み替え用にと落札したのだが、なんとピストンが固着していたので使えず。しかし、落札してから相当時間を経過してから確認したため、既に評価できない時期でした。あ~くやし。もっと早く作業せんから、こういうことになるんやろ、と自責する始末。まあ、使わない部品は置いとけばまた役に立つ時が来るだろうと、狭いガレージの部品棚に収まることになったとさ。
<原因>
ボアアップ、蹴りすぎ(笑)
<教訓>
ボアアップしない、蹴りすぎない(笑)
インターネットの各サイトでは、このギヤの欠けはいろいろ載っているが、関係するギヤ3枚とも欠けているのは、見ないですよ。この貴重な写真、どうですか。3枚のギヤの欠けが一致協力すると、キックペダルはスカスカになっちゃうんですよ。その時の感覚って、ないですよ本当に。
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