2012/10/8
型取り
真夏の油温計測の結果、W3の油温はノーマル状態で高速道路100km/h巡航では100℃くらいで均衡することが判明した。それ以上の速度なら100℃超えかな?まあそれほど致命的な油温上昇ではないのだが、渋滞路では少し心配。オイルクーラーを取り付けておけば、放熱量は走行風がなくても増えるし、ということで少々小ぶりなオイルクーラーを取り付けた。
しかし、逆に冬にはオーバークールになってしまう可能性が出てきた。油温が70℃を下回るようではちょっとまずい。オイル中のガソリン成分が揮発せず、潤滑性能に悪影響を及ぼすらしい?!
よって、オイルクーラーからの放熱を抑制するためにカバーを製作することにした。まずは段ボールで型どり。現物あわせの安直設計だ。
しかしながら、どんな材料で作ろうか・・・
鞄を解体
5年間ほど使い込んだ、通勤鞄。なぜここで鞄が登場するか?それは後まわしで。
端は擦れて、いかにも古びてしまった。これはそのままゴミ箱に直行の予定だったが、ちょっと待てよと。
毎日つかっていた鞄に鋏を通すのは若干心苦しいが、決意して切り刻む。そうでなくてもゴミ箱行きだったわけだから。
解体ショーが終了。
リビングで、旦那は何をする人ぞ。
家族の視線を感じつつ、使えそうなところをゲット。
改めて思ったのは、このかばん、結構いい作りこみをしているということ。表皮が傷んでしまったが、縫製や構造そのものはまだまだ十分使えそうな状態だった。
アルミ板と鞄の出会い
鞄の手提げ部のところ。裏側にシリコーンを塗りまくり・・・
合体しました。
そして端部をアルミL材で固定し、手提げ部を少し加工して・・・
2012/10/13
完成♪
オイルクーラーの後ろ側に鞄の手提げ部を通し、ベルトでくるりと引っ掛けました。このベルトも鞄のパーツ。それなりにカバーになってます。革製品なので、W3の風情ともよく似合います。
アルミ板は手持ち、L材は150円くらい。ほとんどコストをかけずになかなかのカバーを製作することができました。パチパチ。
効果の確認
2012/10/14
古き2輪を愛でる会の会場である日吉まで、走行テストを兼ねて。
朝8時前に自宅を出発。京都縦貫道に入る頃、油温は65℃程度。オイルクーラーカバーを付けていても、油温が上がらない。気温が10数度と低いためか。
そして縦貫道に入り、速度を上げるが、やはり山間で気温が低く油温は68℃位で均衡。パーキングに入り、カバーを外して走行してみると・・・
速攻で5℃下がった。園部ICに着いた時には、油温は63℃。これでは冷え過ぎのため、再度カバーを装着。
愛でる会からの帰宅中。気温は20℃ちょいのところ、70~80km/hでクルージングして油温が70℃程度。サーモスタットを付けていれば、丁度オイルクーラーへの流路が開き始めるくらいの温度だ。結局、帰宅するまでカバーを付けたまま走行したが、五条通りの信号待ちで70数℃まであがった程度だった。
結果として、カバーは有効。しかし、そもそもWに夏以外ではオイルクーラーは不要かも。益々、サーモスタット、あるいは手動切換バルブでも設けたくなった。
それにしても、Wによく装着されているゼファー用のコアの大きいものををサーモスタットなしで取り付けるのは、ちょっとやり過ぎだと思う。
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